2005-12-30 18:52:54

こういう重大な意味をもつ [ ブログ ]

日本の民主戦線の動きに対して、自由党が参加せず、と明言したことは私たちの鋭い批判を呼び醒したと思う。進歩党、自由党、日本社会党の一部の人はいずれも天皇制護持ということを唯一の旗じるしとしている。何故に、此等の人々の主張とその主張の固執とがあるのであろう。もし真に日本を愛するのがその論拠であるならば、愛する日本のあらゆる必要に応えて、誠心誠意動くことこそ本来の道ではなかろうか。現実はこのように切実に、社会生活全般に亙る人民管理の必然に迫られている。それだのに、何故、この人々にとって人民戦線はいらない、邪魔なことなのであろう。この人々の利益は、保守と封建と独占された富とを否定する民主化された日本の火にはならない。彼等の護持する本体は、自身の特権である。これに反して、私たち日本の七千万男女人民の生存の保証は、民主日本のより合理的な社会建設のうちにしか見出されないのである。
 フランスの婦人達は、今度初めて参政権を得た。そして三十二名の婦人代議士を選出した。その代議士の大部分が、この度の大戦による未亡人であるということは、婦人と政治の問題について、深く考えさせるところがあると思う。喪服を着て立ったフランスの婦人代議士たちは、その胸の中にどんな希いを持っているのだろう。彼女たちの希望はよくわかる。地球上のあらゆる女性の真情と、沈着公正な精神を持つあらゆる雄々しい男性の希望とをこめて、二度と戦争なき世界を創ろうとする熱意に充ちているのである。第一次大戦、第二次大戦を凌いで来た、フランスの女性たちは婦人として最大の苦痛の中から起ち上って、自分達の新しいフランス人民の光栄のために平和のにない手として働こうとしている。その姿には感動させるものがある。
 地球を血みどろにした第二次世界大戦が終ったとき、ローマ法王が、世界に向ってラジオ放送をした。彼は、全世界の婦人によびかけた。世界の婦人達よ、一人残らず起って政治運動をしなければならない。再びあなた方の家庭、夫と兄弟と息子達とを奪って、殺す戦争が絶対にない社会をつくるために、婦人達よ政治運動を起さなければならない、と。このことは私達の真心にも触れる言葉である。
 日本に新らしく参政権を得た二千余万の婦人のうち、何十万人が、良人を失った妻であるだろう。その何万人が、息子を失った母であり、兄と弟とを失った女性であろうか。父を失ったあらゆる子供たちの将来の安寧と幸福を築き守るものは、共通の涙と奮起する心とを知り合っている婦人たちの実行ばかりである。

すすきの風俗

Posted by ken at 2005-12-30 18:52:54 | コメント(0) | Trackback(0)



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